2020年12月16日水曜日

人間椅子の初海外公演ヨーロッパツアーに行ってきた① (出発前)

日本が世界に誇る(と自分が勝手に思ってる)ハードロックバンド、人間椅子がキャリア30年にして初の海外公演を今年2020年2月19~21日にヨーロッパ(ドイツ、イギリス)で行いました。そのときに自分も渡航して観てきたので、記憶がまだあるうちに日記として残そうと思います。余計な自分語りとずぼらな旅行記と椅子賛美がメインの個人的な内容になると思うので、ちゃんとしたバンドのライブレポが読みたい方は雑誌ヘドバンの増刊号「ヘドバン・スピンオフ 日本が世界に誇るメタル 欧州進撃追跡レポート号」という真っ当な読み物があるのでそちらを見てください。

そろそろ一年近く経とうとしており、記憶も曖昧ですが、当時書いてたツイッターが良い記録となりました。以下はツイッター各日リンク。







中学の頃図書館で借りたMelvinsを通してBlack Sabbathにはまり、そして同じ棚にあったサバスに影響を受けてると聞いた人間椅子のCD(人間失格、無限の住人)を借りて以来10数年のファンである自分にとって、ここ数年の人間椅子の躍進には毎度わくわくさせられていました。

まず2013年に日本最初のOZZFESTに出演した際の、その日一番空気を読んでいない(あるいは読みすぎた)、ある種異質な存在感の重たくて気持ち悪い音に、会場にいた自分は改めて感動し、さらにこういう大きな舞台にバンドが立っていることに1人勝手に泣いていました。その前に出ていたAnthemやSteel Pantherなどのどちらかといったら明るいバンドや照明から、いきなり紫や青のライトが基調の照明に変わった瞬間がかなり印象に残っています。映像を観ればわかりますが、SOADのNeedlesからのOpening SE 此岸御詠歌~相剋の家という流れには、まるで騒ぐぞ!楽しむぞ!と思ってフェスに来たらいつのまにか恐山に来ていたかのような錯覚を覚えました。




音響が悪くてボーカルが聞こえづらかったことも指摘されてはいましたが、恐らくこのステージを観ていた人には、良くも悪くも人間椅子というバンドの音楽的、そして立場的な独特さが強く印象に残ったと思われます。
何故7年も前のOZZFEST japan出演のことを書いたかというと、単純に自分が強く印象に残ったライブであると同時に、今回の海外公演につながる最初のイベントであったと考えているからです。
不特定多数のバンドや観客が渾然一体とその場に存在するフェス(出演アクトの混濁さに批判の多かった初回は特にそれが顕著かも)に出た人間椅子にとって、公にメジャーや海外に紹介された恐らく初めての場であったのではないでしょうか。これはそのときの自分の曖昧な記憶ですが、この出演の後に出たアルバム「萬燈籠」について海外のサイトでレビューが掲載されたり、youtubeにあったKing Crimsonカバー動画に外国語のコメントが増えたりしていた気がします。2020年に発売されたヘドバン別冊に載っていたノブさんのインタビューにもそのような話が出てきています。






そしてそれから数年後、今までの地道な苦労が実ったおかげか、2019年のアルバム「新青年」発売と「無情のスキャット」MVの公開によって怒涛の再ブレイクを果たしたバンドは、そのレコ発の最終公演では豊洲ピット、そして同年末に行われた30周年記念ツアーでは中野サンプラザを沸くに沸かしました。もちろん自分はどちらにも参加して、今が青春とばかりに人間椅子人生を謳歌していました。




そして、確か2019年10月くらいに、初の海外公演開催とアナウンスがあり、自分は最初は行けないだろうなと思いながらも「ようやっと来たか!」と1人狂喜していました。
行けなそうだと思った理由が、ちょうど2月というと職種上出張が重なるタイミングが多いためであり、有給を取るのを最初は憚っていた気がします。あと、独りで初海外、しかもヨーロッパを3日連日で移動すんなんてできんのか?っていう不安もありました。
しかし、自分が子供のときから応援していたバンドが苦節30年を迎えて遂に世界に羽ばたく、そんな瞬間を生で観る機会なんてこの先無いだろうし、若いうちしか休めんだろうななんて思ってるうちに、ここは是が非でも行かなきゃだめだろ‼️と奮起。

1人で旅行なんて国内しか行ったことないけど、まずは公演チケットを抑えて既成事実を作れば自分の旅行に対するモチベーションも上がると考え、後先考えず思ったその日にチケットを最初の2日分購入。最初オフィシャルで紹介されていた予約サイトでは3日目ロンドン公演が何故かいい値段するVIPチケットしか選べず。1日くらい悩んだ末に、俺そういえばファンの癖にあんましグッズ持ってないし、握手会とか写真撮影とかやったこと無いなと気付きすかさずVIPチケットも購入。内訳は以下↓のようなお値段でした(手数料込み)。

2/19 ベルリン公演 55.56 EUR (約6950円)
2/20 ボーフム公演 55.56 EUR (約6950円)
2/21 ロンドン公演(VIP) 199.23 EUR (約25200円)

しめて4万弱、今考えるとげろ高いですが、こんときは何も考えてなかったかも。渡航費等含めるとこれが当たり前で、確かに日本における来日公演でもこんぐらいすんよなと勝手に納得。こんな感じの電子チケットでした↓



さて次は旅行の計画。2/19ベルリン→2/20ボーフム→2/21ロンドンと連日で移動するのけ、ってかボーフムってどこよ?たぶん1人でやってもらちあかんよなということで某旅行代理店へ。

お店でヨーロッパ担当のお姉さんに話したところ、この人もまずBochumって…どこでしたっけ?というとこからスタート。ドイツからイギリスに連チャンで移動、ちょっとイベントがありまして、なんて話して、まずこれが個人旅行で可能な段取りが組めるかどうか調べてもらいました。けっこう時間掛かりましたが、なんとか可能ですがけっこうハードですよ?って返答。あちらに友達とかいないんですか?と問われても、あちらどころかこちらにもいないよ!って心の中で叫びながら、幼い頃に何回か海外旅行はしたからなんとかガッツで頑張ります!としか言えません。とりあえずお姉さんにいろいろ手配してもらいました。

パソコン使って調べてもらってる途中で公演記事が目に入ったのか、お姉さんに「イベントって…なんか忍者のイベントですか❗」って凄いきらきらした顔で言われました。ああ違うけど、、、まあある意味忍者みたいなやつですと返しました。

程なくして飛行機や都市間の電車移動の詳細も含めて調べた結果を出してもらい、条件に合うものを選ばせてくれました。これは実際にはお店に2日くらい通っていたんですが、自分の予想以上に親身になってくれたのがめちゃくちゃ有りがたかったです。 まじで感謝❗

2/18~2/24の6泊7日、だいたい以下の日程で行くことにした。飛行機代、移動費、宿代の総額でだいたい22万円弱。早めに予約したからわりかし安いぽいけどどうなんだろう。移動日プラス公演前後で1日ずつ余暇日を設けてたから以外と余裕があったかも。

2/18 成田空港出発→夕方にヒースロー空港(イギリス)→乗り換えて夜中にテーゲル空港(ドイツ)

2/19 昼間は適当にベルリン観光→夜に人間椅子ライブ初日@Lido Club

2/20 ベルリン中央駅出発→電車でボーフム駅→てきとーに観光→夜に人間椅子ライブ2日目@Zeche Bochum

2/21 ボーフム駅出発→デュッセルドルフ空港→ヒースロー空港(イギリスに再訪)→夜に人間椅子ライブ最終日@Underworld Camden

2/22 ロンドン観光
2/23 ヒースロー空港出発
2/24 朝に成田空港着

見ればわかるとおり、人間椅子ライブ観戦以外はほとんど何も予定を立ててませんでした。まあなんとかなるべなんてほざいてるこのときの自分にケツバットしたい。金かけてんのにほんとこういうところは自分はダメです。

ここまででようやく旅行の計画が立ちました。次はいよいよ出発~ライブ初日だ!





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