2020年7月17日金曜日

NOMEANSNO 3rd album 「The Day Everything Became Isolated And Destroyed」(1988) 全曲和訳

1, The Day Everything Became Nothing / 全てが無になる日

全てが無になる日
俺は街灯の下で、タバコが欲しいなんていって立っていた
普通じゃないことについて何も思い出せない
なにかの気配がしたり
空が雲で覆われても
俺は気付かなかった
退屈すぎて気に掛けられなかった
稲妻は走らず
雷は落ちない
空からはなんのミサイルも降ってきやしなかった
奇襲ではないよ
ただ突然のひどい欠落さ
事は変わった
そのとおり

全てが無になる日
お前は、間違いを犯したことを指摘できなかった
路地はまだ汚く
ゴミは悪臭を放っていた
通りにはなんの狂騒もないし
ただ、たくさんの悲しみが
人々の顔に、目に
恐怖と全ての驚きとの混濁物となっていた
これは黙示なんかじゃない
誰も天からの声なんて聞いてないよ
セブンイレブンでの奇跡なんてないし
誰も叫ばず
誰も問い掛けなかった
単にみんなが何故か、静かに死んでいってるだけさ
そうだ、死なせてやれ!

次に起きたことなんて思い出せない
俺は、知人の女のところへ行く道中だった
一緒にしたことは、最高のセックス
だけど、今は彼女の住所も思い出せやしない
俺らは、ただの流れ者の集まりだが
寄り合って、この問題を話し合う委員会を作っていた
みんなで、確かにあった共倒れや情動反応のような物事について話し合っていた
自分の名前が思い出せないから
ボブって呼ぶことにする
変な感じのボブの成り方だけど
俺は以前この名前を使っていたようだ
だからそうしなければ


2, Dead Souls / 死人

死人だ、死人だ
奴らがやってくる、俺は知ってるぞ

死人だ、死人だ
奴らは俺の魂を求めている

死人だ、死人だ
奴らは俺を見つけ出す、わかってるよ

死人だ、死人だ
奴らは食べること必要としている

死人だ、死人だ
奴らは俺を見つけ出す、わかってるさ
知ってるよ
わかってるさ
死人だ、死人だ
死人だ、死人だ


3, Forget Your Life / お前の人生なんか忘れろ

今、もしも
君が
何も
何も、誰も
感じないというのなら

そして、もしも
君が
何も
何も、誰も
見ないのなら

お前の人生なんか忘れろ
何も無いさ

今、もしも
君が
すくみあがって、中に縮こまったとしても
沈黙するだろう

誰にも何もない

そして、もしも
君が
泣いて
けど沈黙するのなら

誰にも何もない

お前の人生なんか忘れろ
何も無いさ

お前は隠れている
なんで隠れるんだ
何も無いぞ

お前は恐れている

何も無いところから何を恐れているんだ

お前の人生なんか忘れろ

何も無いさ

忘れちまえ


4, Beauty And The Beast / 美女と野獣

美人は瞳で嘘をつく
嘘をつくその瞳を見よ
もし美人が瞳で嘘をつくなら
獣よ、その目を見るのだ
お前、お前は美しい
お前、お前は美しい
美人はしゃべり、嘘をつく
美人は内なる獣を呼び覚ます
美人が歩くさまが目の保養
獣よ、瞳を見るのだ
お前、お前は美しい
お前、お前は美しい

美人は気取って、見せびらかす
眼球がそれを望んでいるから
美人には見込みがない
獣の瞳を見るのだ
その飢えた目は美人の体を見ている
その燃え盛る目は美人の体を見ている
その燃え盛る目は、邪悪で好色
邪悪で好色、邪悪で好色、邪悪で好色
その瞳を見よ


5, Brother Rat/What Slayde Says / ネズミの兄弟 /スレイドの言ったこと

Brother Rat

外へ出て、モノを見よう
外へ出て、モノを見よう
君と僕で、君と僕だけで
そこにはもうほかの兄弟は
兄弟はいないよ

少しぱくついて、人生を語ろう
少しぱくついて、人生を語ろう
そして、何が正しいんだ、何が正しいんだ
人生を語って、何が正しいか話す
そこにはもう他の
兄弟も、相棒も、仲間も、同志も、友達も、
相棒も、仲間も、同志も、友達もいないんだ
終りが来るまで
手を叩いて、祝うんだ
手を叩いて、祝うんだ
背中にナイフが、背中にナイフが
そこにはもうほかの兄弟はいないよ
同じだよ、君も僕も
同じだよ、君も僕も
兄弟さ、戦友さ
終りが来るまで、友達さ
兄弟さ、戦友さ
終りまで
君の終りまで
ネズミの兄弟

What Slayde Says

スレイドは俺の相棒で仲間、彼は僕の兄弟さ
僕は一人だけで、彼は別物さ
太陽が輝けば、彼は僕の影になる
月が昇れば、それは僕のひざまづく彼の足もとへ
だけど、僕はスレイドの言ったことを聞いたことがないんだ

スレイドはいつも話していて、とても上手なんだ
彼はいつもその毒のある忠告を囁くのさ
彼は秘密主義で、無慈悲で冷酷
過不足ありげに物事に触れて、話してないことはそのままにしているんだ
彼は言った「最初の一撃に賭けちゃならない、彼らの顔に微笑みかけて、そして寝首を掻くんだ。」
だけどスレイド、言うよ、弱さや、無力、卑小さについてはどう思うの?
彼は嘲って言った「くそくらえ、全部くそくらえ」

彼は僕を殺人者だという、誰も殺していないのに
スレイド、君は難解にモノを言うけど、本当は何をしてきたの?
「俺は紐を切って、コキジバトを撃った。
 俺は、頭上で輝く貴重な光を遮った」
スレイド、君は詩人さ
だけど、本当はなんて言ってるの?
彼は笑って囁いた、「俺は愛を殺した」
彼は笑って囁いた、「俺は愛を殺した」

僕は彼を憎んでいるのか、いや、そんなの事実じゃない
彼は完全に悪い奴じゃない、たまに彼はジョークの一つや二つとばすんだ
僕はもう彼のこっけいなやり方に慣れてしまったのだろう
彼がそんなふうになってしまったのは過ちじゃない

僕は眠りの中で彼を聞き、夢の中で彼を見る
彼が恐ろしい機械の前でうずくまってるのが見える
そして、僕は鏡と対面して、彼はその間に歩み寄る
言えるのか、これが何を意味してるのか?
言えるのか、これが何を意味してるのか?

僕は眠りに横たわってるんじゃなくて
神に僕の魂が生き続けるよう祈ってるんだ
もし起きる前に死んだほうがいいなら
僕が逃げ道を作ろうとするのは君も承知のとおりだろう
だけど、そこには踏み越えていない一線があるんだ
スレイドの言ったことを聞いたことがないんだ...


6, Dark Ages / 暗黒の時代

俺たちは、暗黒の時代に生きているんだ
この時代では日の光を見たことがない
すべての情報はかなたに封印されている
周りは囲まれて、シリコンを浴びて

俺たちは煮え来る夢とともに早く寝てしまう
すべてがおぼろげなのに、まだ息を吸っている
だけど、彼は暗闇の中、俺を無価値で空虚なものにした
だけど、彼は暗闇の中、俺は自分が妄想狂だと思う

半分真実の世界で、なにが喋れなくなるというのだろう
連絡手段は剥ぎ取られ、壊され
暗闇は手が凍えるほど冷たい
けど、この凍結は不思議と心地よいんだ

自己顕示欲の強い奴は整形手術を受け
退屈な会社員はみんな夜まで働き
不良は恐ろしく見える
その間も、メディアは力を持ち続けている

西方の仲間が気付いた時にはもう遅く
自由人は自由に征服をしていく
強大な影の下、9時から5時の勤務時間の下で
いまだに自己を消し去ることが俺達を生き永らえさせる

俺たちは、暗黒の時代に生きているんだ
この時代では日の光を見たことがない
すべての情報はかなたに封印されている
周りは囲まれて、シリコンを浴びて

俺は知らない

もう寝るんだ


7, Junk / クズ

自分のものは正しい場所に置いたんだと彼は考えていた
すべてのものは名前を、場所を持っていたが
今ではそんなものが周りに大量にあって
地面に目を向けても
何も見ることはできない
そう、君はおそらく自分にこう言うだろう
「彼らがどこかに埋めてしまったんだ」とね

待って、待ってくれ、頼むから待ってくれ
君の首を、折って、伸ばして、捻るだけだから
(だけど壊しちゃいけないよ)
君の上を、上を見てみろよ
僕たちの頭上はゴミで、下は地面
僕たちの頭上はゴミで、下は地面
そして、毎日、毎時間、毎分、毎秒
僕たちは、這って、這って、這って、落ちて
もっと、もっと、もっと、もっと
それはクズさ


8, And That's Sad / 悲しいことだ

いらいらしないほうがいいみたいだ
我々はどうなるのだろうか
しないほうがいい
悲しいことだ

きつく抱かなければならない
すべての力をもってして
すべての力を
悲しいことだ

君がすべきことを要求しよう
品性の名の下に
君は私に同じことをするのか
悲しいことだ


9, Small Parts Isolated And Destroyed / 脇役は孤立して破壊される

前から言われてきたことだけど、もう一回僕が言ってやる
騙されたかのように感じてはいないかい?
それは君の喉に突っ込まれ、君はそれを飲み込み
彼らはそれを真実だと言い、君は信じる

脇役は孤立して破壊される
でっかい奴が彼らのおもちゃで遊んでるのを見てみろよ
もうしないだろうことが一つあるんだ
君を信じることさ

聞いたことがあるんだ
全ての神の子は燃やされるって
もしそんなことが僕や君に降りかかったら
僕がそれを選ぶなんてことを考える奴はいるのか?
配分は、当日券の半分?
そう、さあさあ入って、もっと入って
君はなんて言うんだい、保障を得たなんて言うの?
そんなら御破算さ、君は僕にとって何の意味も持たない
甘いロマンスなんかじゃないぜ
だからなんでケツを降ろして踊ろうとしないんだよ?
「文句あるか?文句あるか?
 ただで乗ってもいいかい?ただで乗ってもいいかい?
 君は僕を知っている、覚えている
 ただで乗ってもいいかい?ただで乗ってもいいかい?」

入って!ただでいいから入って!
熱さは気にすんな、煙は気にすんな
そんなことで叫ぶのか?ただのジョークだよ
そんなことで叫ぶのか?違うよ、ただのジョークだって
入って!ただでいいから入って!

入って!僕のおごりさ!
僕へのジョークだよ

近づきすぎの虐待感にはもう疲れた
深まる議論に、俺はもう吐きたくなってくる
そして君ははるかにわずかにしか僕のことを見ようとはしない
僕は君が望むような仲間じゃないからね

みんなはグルーブのなか
ダンスフロアは埋まっていて
男女は二人でペアをつくる
(ヘイボーイ、君を犯したいよ)
(ヘイガール、君も犯したいよ)
君の口は酒臭くて、魔法が漂っているよ
みんな今は本当に互いをものにしようとしてる
これは全ての男や女に言える話さ
脇役は孤立して破壊される

もう遅いよベイビー
もう遅いんだ野郎よ
オーベイビー
オーベイビー

君は内側を叩かれ、引っ叩かれ
これが君の人生で一番いいことさ
これが君の人生で一番いいことさ
俺は叩かれ死んでいく
(それともただのありふれた嘘?)
前から言われてきたことだけど、もう一回僕が言ってやるよ
騙されたかのように感じてはいないかい?
それは君の喉に突っ込まれ、君はそれを飲み込み
彼らはそれを真実だと言い、君は信じる
脇役は孤立して破壊されるのさ
おもちゃになるくらいなら死んだほうがましだよ
もう絶対しないよ
君を信じることなんて


10, Victory / 勝利

この旅路に出発しようとしたら
終りが来ないように思えた
この道を下ろうとしたら
終りを見ることはできなかった
それに、最初の一歩を踏み出すと
深みを感じてしまった
苦しくも勝ち得たすべてのものを
これからも守っていかなければ

今、俺が何を見ているかわかるか
目の前の壁のように突っ立ちながら
敗北、勝利じゃない
敗北、勝利じゃない
敗北、勝利じゃない

だから君は何をするんだ?死ぬのか?
違うだろ
ぶっ倒れて死ぬのか?
違うだろ
俺は敗北を許さない
俺は敗北を許さない
俺は勝利を見るんだ

意地と欺きが
雑草みたいな俺の人生の首を絞めているんだ
俺が本当に持っていたもの
必要としていたもの
そして、価値があるとみなすべき全てのものがなにか
見えなくなってしまった
祈りと歌に渡してしまった
手を差し伸べようとしたら
彼らはもう行ってしまった

今、俺が何を見ているかわかるだろう
俺の目の前に立ちながら
墓石のように
人間の悲しみに送る馬鹿げた石碑
敗北、勝利じゃない
敗北、勝利じゃない
敗北、勝利じゃない

俺に友達なんているのか?
わからない
ここに俺の友達なんているのか?
俺にはわからない
君は?
俺の友達になってくれる?
ねぇ君は?
俺の友達になってくれるのかい?

君に問いたいことがあるし
君もそれについて僕を問いただせる
簡単な注文だ
それに、君も同じことができる

俺を許せるのか?

どうなるかが見えるのか?
それは勝利?

俺の見てきたもの全てを君に見せることはできない
なにかを感じせてやることもできない
彼らが俺に対して何を意味するのかも明らかじゃない
そしていつか俺は知るだろう
どんなに頑張っても
みんないつかは倒れて死んでしまうってことを
だから、君に言ったほうが良いみたいだ
俺が何を望み、何を信じているかを
全ての敗北の中に、勝利があるのだ
全ての敗北の中に、勝利があるのだ
敗北における
勝利


11, Teresa, Give Me That Knife / テレサ、あのナイフをくれ

わかったぞ
俺がどう思ってるか想像できるか
今わかったぞ
俺の全人生のことを
今わかったぞ
俺の糞みたいな人生のことが

テレサ、何のために死んだんだ?
何のために死んだんだ?
何のために死んだんだよテレサ?
何のために死んだんだ?

テレサ、あのナイフをくれ
ナイフをくれ
テレサ、ナイフをくれ
ナイフをくれ
テレサ

俺のことを想像できるのか?
ここさ
俺はほとんどこっちさ
俺はほとんどこっちさ
俺はほとんどこっちさ

テレサ、ナイフをくれ
テレサ、ナイフをくれ
テレサ、ナイフをくれ
テレサ


12, Real Love / 本当の愛

本当の愛は恐ろしい
それが君を見ていたら隠れようとするだろう
それがどうなるかわからないであろう
真実の愛じゃない
真実の愛じゃない

本当の愛は、長い石畳のベッドだって、彼が言っていた
彼の顔は冷淡な表情
僕や君のことを気に掛けたりなんかしない
真実の愛じゃない
真実の愛じゃない

晴れの日の本当の愛は
電柱の上のカラス
何か言いたげな
君は、誰かが自分の墓を訪れるように感じた
それが真実の愛さ
それが真実の愛さ

愛の誉れ
愛の誉れ
それは貴重な雨で
天上から降ってくる
最初の静かなざわめきが
心臓から聞こえてくる
偉大なる風が
君を吹き分けていく
それが真実の愛さ
それが真実の愛さ

亡霊のように君をすり抜けていく
君が通り抜けられた時に
魂は生き続けるのだ
君ができることは何もない
木々を抜ける風
濡れた葉の匂い
過ぎさっていくトラックの喧騒
血の条痕
僕が君にしてきたことを許してくれ、おねがいだ
これから私がすることを許してください、我が主よ
かの名のもとに・・・

本当の愛は恐ろしい
それが君を見ていたら隠れようとするだろう
それがどうなるかわからないであろう
僕や君を気に掛けたりなんかしない
真実の愛のために君ができることなんかない

とにかく、これがカラスが言っていたのを僕が聞いたことさ
だけど、だれがカラスが言ったことなんかを気に掛けるんだろうか
特に、なにか、なにかについて
まったく個人的なことについて

君は感じることができる?
顔に当たるあの風を、君は感じられる?
君は跪いて祈ることができる
けど、君がすることや言うことが
それを立ち去らせることなんかない

雷や稲妻のような
君の僕の愛し方
君の僕の愛し方
君の僕の愛し方
怖いよ


13, Lonely / 孤独

独りきりになるのはよしたほうが良いと君は言う
いい忠告だ
僕はハミングしながら、緊張をほぐしていく
孤独だから

みんなが僕を良いように見てくれるけど
見ることのできるものが僕は怖いんだ
その優れた意思と誠実さは
馬鹿さ加減を取り戻せない

全てが話され、なされたとき
君はそれを知るか、落ちていくだろう
浅く雨が溜まった穴の中へと
全ての偽善者とともに

君は悪くもないし、良くもない
木材の塊だ
君は目を持っているが、見ることはできない
なぜ僕は君の集まりを嫌うのか

僕は孤独

人々が行ったり来たり
彼らは自分たちを少しでも誇示していく
彼らの笑うのを、泣くのを見るんだ
ちっぽけな嘘の中を生きる彼らを見るんだ
僕は君と一緒に孤独
そして僕は嘘をついている
僕は君と一緒に孤独
そして君は嘘をついている
なんてことだ、みんな嘘つきじゃないか
そのとおり、全部真実さ

僕は君と一緒に孤独
僕は孤独
孤独

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