2020年8月29日土曜日

NOMEANSNO 5th album 「0+2=1」(1991) 全曲和訳

1, Now / 今

いまぼくに勇気があるのなら
君の壺に注ぎ入れよう
君が暗闇の中囁いている 僕が聞いてきた全てのことを
それで 壺が重たくなってきたら
君のその甘ったるい信頼とともに
僕は唇にそれをつけて、その意味と感性を飲むんだ

それには終わりは来ないから
嘘ぶいてみよう
今だって
始めよう

始めよう
今だ

その行いよりもはっきりしてることなんて
ないだろうよ
それに 来るべき神秘なんてないかもよ
今は吠えることなんてないよ
今は走って隠れて
今はその軟い輪っかを吹きつけて
見えないところに滑り降りて
あぜ道の上には君の叫びが
すきのように僕の指を引っ張る
この現在をひねって折り曲げる荒廃した終末を通して
ここには盲目と救いのなさが
そして暗黒に立ち向かう
今とは、世界が引き離されている暗闇の源なのだ

それには終わりは来ないから
嘘ぶいてみよう
今だって
始めよう

始めよう
今だ

その力を免れるには大変さ
その審判を下す瞳や
我々の貧弱な歴史を形作るその言葉の
だけど、君の洪水が僕を囲って
水が弾け迫ってくるとき
誰が僕の感じていることを
誰が僕のしてきたことを知っているんだ
そしてぼくに勇気があるのなら
君の壺に注ぎ入れよう
君が暗闇の中囁いている 僕が聞いてきた全てのこと
それで 壺が重たくなってきたら
君のその甘ったるい信頼とともに
僕は唇にそれをつけて、その意味と感性を飲むんだ

それには終わりは来ないから
嘘ぶいてみよう
今だって
始めよう

始めよう
今だ


2, The Fall / 落下

お前はその意味を知っているか?—これは愛 これは愛
(これは愛 これは愛
俺にほんのひと押しだけしてくれよ
これは愛)
これは

終わりはないし
お前はたいしたことは始めようとしない
それは何かとともに始まるんだ
(わかるだろう 感じるだろう)
紳士の感触 あくどい殴打
上にもたれかかるだけでいい
(転がすんだ 上へ動いてくれ)
お前は少しの後押しをもらうだろう
お前の肩越しにかかる
ささやきが言っている「これが愛だ これが愛だ」
これが

最初に感じて
それで落ちていく

赤ん坊 彼が這っているのは
彼の眼が開かれる前の世界
彼は声を聞いている
(話しているよ 汚れた話を)
そして赤ん坊は言われたとおりにする
夜が更けると
(赤ん坊は這う 誰か話しているぞ)
母さんが父さんを抱いている くっつきあって
赤ん坊は彼女の声を聞く
「もうちょっと突いて これが愛よ」
これが

最初に感じて
それで落ちていく

塔が落ちていく
ダムが決壊したんだと思うよ
壁が崩れていく
(轟音を聞け 崩壊を見るんだ)
光が目を眩ます お前が先に行くんだ
無とともに始まるんだ
(警告なしに 何もなしに)
最初と最後 最後と最初

たったひとつの問いがある
お前はその意味を知っているか?—これは愛 これは愛
(これは愛 これは愛
俺にほんのひと押しだけしてくれよ
これは愛)
これは

最初に感じて
それで落ちていく


3, 0 + 2 = 1 

0足す2は1
全速力でゴールへと向かうレース
人生は短く 愛は儚い
それらの覆いの前では ヘビとともに光に取り巻かれ
道を叩く雨かのように舌を鳴らしている
盲人は耳が聞こえなくされ
びっこはしゃべれなくされ
その奇妙な等式においては これが合計だ
0足す2は1

0足す2は1
宴会の前には 石をたたき割れ!
経験が物を言う 肉の中のフォークだ
神の御手のもとに全ては伸ばされた
乳房への口づけ 木への斧打ち
ネズミの夢の中ではホゥーホゥーとフクロウ
指を数えろ それが親指の掟 しかし
0足す2は1

0足す2は1
「はい」と「いいえ」は まるで昼と夜のよう
一つが壊れれば片方も崩れる
答えを問え 解決を促せ
終わりには 光明のために お前は結論を焼き捨てなければならない
夜と暗闇は沈黙をなによりも愛するが
陽好みの猿たちの方程式ではない
または 来るべき世界の終焉への祈願者
0足す2は1

0足す2は1
それは良くないかも 楽しくないかもしれない
それはただの舌を鳴らすヘビの後光かもしれない
しかし もし何もなかったら もし上昇が下降であるならば
それは死者が棺衣を必要とするように
子供が名前を必要とすることである
ナンセンスは全てにおいてセンスが無いことよりはましである
全ての真実を追いやった嘘々へ万歳!
殺人が行われ 神殿が建立される
回流が電気回路のうなりを元に流れる場所
0足す2は1

(それら出来事は等しく
論理とそのヒーロー達の神話への異なる鎖に繋がれている
1引く2は?)


4, The Valley of the Blind / 盲人の谷 

無意味 無価値
なにもない なにもない
ゼロだ

彼らは歩行やドアや鏡の中についての
目の機能について嘘をついた
俺はキノコ雲を見て ロケットを発射させて
爆発の閃光は実に俺の目を開かせた
俺はブーム・ドゥームへ
夢の中に俺は生きてきていて
今彼らが綺麗にするように
自分の手を洗う
俺はブーム・ドゥームへ
俺は裸でも自由でもない
盲人の目全てが俺を睨んでいる間は

俺の仲間は気のない連中
盲人の谷でよろめいているのさ
お前は何を見るのを恐れているのか
もしもお前が目を開けて 俺に視線を向けるなら

1回言え 15回言え
ただ俺に合図をくれ 自分のセリフは思い出すさ
俺は素早くて 速くて満足しようとしてるから
望みを言えよ それが俺がなるものだ
俺はブーム・ドゥームへ
誰かが笑うのも聞いたよ
「てめえのケツを床に晒せよ」彼らがドアを蹴破ったらさ
俺はブーム・ドゥームへ
俺たちは蠅のように死んでいく
けど 俺はお前の瞳の目つきに囚われて

俺の仲間は気のない連中
盲人の谷でよろめいているのさ
お前は何を見るのを恐れているのか
もしもお前が目を開けて 俺に視線を向けるなら
俺を見ないのか
見たくないのか
何が俺を成り立たせているのか
俺を見ろ
俺を見ようぜ
お前は見るだろう

無意味 無価値
なにもない なにもない

俺は卑劣で 悪どくなければ
俺は空気を読まずに喋らなければ
それか 誰かを狂わせなければ
支配的な勢力などにはなったことはないが
沿って移動して 簡単なコースにいく
けど 俺のしたことなんて何も無かった
お前が見るようにするために
お前にたどり着くようにするために
ただお前の目つきに囚われようと
嘘のジャングルを這うことはなかった
俺はブーム・ドゥームへ
全てがどう見えるかってことじゃないんだ
俺は馬鹿で 一杯喰わされて 夢の中に生きていくんだ
俺はブーム・ドゥームへ
俺は裸でも自由でもない
盲人の目全てが俺を睨んでいる間は

俺の仲間は気のない連中
盲人の谷でよろめいているのさ
お前は何を見るのを恐れているのか
もしもお前が目を開けて 俺に視線を向けるなら
俺を見ないのか
見たくないのか
何が俺を成り立たせているのか
俺は何になりたいのか
俺を見ろ
俺を見ようぜ
お前は見るだろう

無意味 無価値
なにもない なにもない
ゼロだ


5, Mary(The Last) / 終わりのメアリー

僕の感情は海の底に埋められ
声は蟹に喰われる
君が表面を崩せば 僕は崩される
終わり いや終わりじゃないさ
僕は深みの一番底で
難破して失われた

君は木々から僕のことを呼ぶけど
僕はコウモリや鳥たちの上を飛んでいるんだ
もし僕が数字だったり
または言葉だったら
僕に這い寄るそのネズミ達が
その言葉を知っているだろう
僕に這い寄るそのネズミ達が
その言葉を知っているだろう
俺は終わりなんだ

君は僕を壊すけど 生きているよ
終わりなしに 岩と十字架の下で
君は自分の損失を数え
君の傷は癒えていくけど
僕はオークとイチイの終わりなんだ
神と死と そして君の
僕は終わりなんだ

表面が壊される前に 深みの下で
衝撃の一打ちの前に
そして 十字架への行進
君が僕を名付けた前に
君が僕を壊した前に
最初の言葉の前と 終末の後には
海の底で
蟹が僕の上を這いまわる
ネズミが僕の上を這いまわる
彼らが僕の言葉を食べるんだ
俺が与えなきゃならない全てを持って行くんだ
君の前に
全ての前に
僕は生きる

メアリー お祈りの時間だよ メアリー

僕の感情は海の底に埋められ
声は蟹に喰われる
君が表面を崩せば、僕は崩される
終わり いや終わりじゃないさ
僕は深みの一番底で
難破して失われた

メアリー!終わりだよ!メアリー!


6, Everyday I Start to Ooze / 俺は毎日滲み始める

俺の頭が茶色くなったってことはもう聞いたと思う
数ポンドを減っちまって ひどい目にあったぜ
この黒と黄色の挙式は 紙の上じゃいいもんにはならないさ
彼の母親は秘書 ってんだろ
彼女の父親は強姦魔
俺は時間と事実に少し押されているけど
知っているぜ
それは個人的な行為
個人的な行為
くだらないものを切り開く

彼らが通りで人々を切断してるって聞いたぜ
ありふれた人々 お前は愛しているんだよな
多様な偽装は後悔すべきだが 必要でもある
お前がもしもこの1日から抜け出そうとしてるなら
毎日 毎日
俺は毎日滲み始める

馬鹿どもをいじめるためにくずやろうによって立案された大胆な計画
11時のニュースにて だけど最初に
その開いた傷から何が染み出るのかという
長く険しい視線
特にお前は そこをつまむのはやめたほうがいいぞ!
俺は孤独なんて感じないだろうし
使い古されたなんて
熱狂したなんてのも感じないだろう
それは個人的な行為
個人的な行為
くだらないものを切り開いて 朝食に出されるという
このわからずや

母さんが今日警察に電話したって
ハローって言うだけ「ハロー」
俺の彼女はもう2週間も見てないぞ
俺が思うに これはお前が頭の上の袋とサインとともに
通りを歩いているときに起こることじゃないか
サイン曰く
毎日 毎日
俺は毎日滲み始める

青 黒と青と赤が日々の色なのさ

オーケー これが人生だ
とにかくこれが俺の言ったことなんだ
そしてそれの半分ぐらいが流血するまで
お前の足を拾い上げてたことなんだ
もし世界の動物たちの4匹に1匹が甲虫であるなら
4人に1人はくそやろうかもしれないね
聞け 今は注意深く聞くんだ これが答えだ
それは斧に韻を踏み
何故 それが個人的な行為なのか 決まってるだろう
個人的な行為
自殺協定
幼い子の手の中にある
不注意に販売されたカミソリの刃
歩道のうえに塗り汚された俺の顔さ
それは毎日
それは毎日

逆の日
無の日
慣れた日
醜い
娼婦の日
痛みの日

血みどろの日 血みどろの日

このわからずや


7, When Putting It All In Order Ain't Enough / その全てを順番に入れ込むのが十分で無かったとき 

今それら全ての明日が押し込まれたとき
お前は凍ったかのように止まって 自身にどうすればいいか問いかけるだろう
今それら全ての明日が押し込まれたとき
お前は凍ったかのように止まって 自身にどうすればいいか問いかけるだろう

その全てを順番に入れ込むのが十分で無かったとき
強さは歩き出して 歩き出しは強くなる
お前が考えたことはそうすべきことではない
すべき なるべき

自分の夢が止まるだろうラインの上にお前が横たわるなら
彼らはお前を引きこみ 吊るし上げていく
自分の夢が止まるだろうラインの上にお前が横たわるなら
彼らはお前を引きこみ 吊るし上げていく

その全てを順番に入れ込むのが十分で無かったとき
強さは歩き出して、歩き出しは強くなる
お前が考えたことはそうすべきことではない
すべき なるべき

誰かが何かに当たって お前の運が尽きていくなら
自分のできることをする だがお前は
誰かが何かに当たって お前の運が尽きていくなら
自分のできることをする だがお前は
すべて
要するに
行き詰まり
畜生


8, The Night Nothing Became Everything /   無が全てになる夜

(Instrumental)


9, I Think You Know / お前は知っているんだろう

循環

潜れ 噛め
食いしばってひきつれ
光の飛沫
赤 裂かれた上っ面
肉を分けて
熱くない 冷たくない ノーイエス ノー ノー
地もない 空もない お前もない 俺もない

お前は死ぬ お前は死ぬ
毎回 お前は死ぬ
お前は死ぬ お前は死ぬ
お前は死ぬ
簡単に死ぬ

熱くない 冷たくない ノーイエス ノー ノー
知ってる お前は知っている
お前が知ってるってことを俺は知っている
俺が知ってるってことをお前は知っている
お前は知っている
お前は知っているんだろう

続かず
始まらず
半分じゃない 全部でもない
心意気は
ない どこ ここ どこ ここ どこ ここ

お前は死ぬ お前は死ぬ
毎回 お前は死ぬ
お前は死ぬ お前は死ぬ
お前は死ぬ
簡単に死ぬ

どこ ここ どこ ここ どこ ここ どこ ここ

知ってる お前は知っている
お前が知ってるってことを俺は知っている
俺が知ってるってことをお前は知っている
お前は知っている
お前は知っているんだろう

引け
飛んでいけ
汗ばむ、髪
歯 一飲み

そこに また そこに また そこに また そこに

お前は死ぬ お前は死ぬ

毎回 お前は死ぬ
お前は死ぬ お前は死ぬ
お前は死ぬ
簡単に死ぬ

そこに また そこに また そこに また そこに

知ってる お前は知っている
お前が知ってるってことを俺は知っている
俺が知ってるってことをお前は知っている
お前は知っている
お前は知っているんだろう


10, Ghosts / 幽霊

か細い声が空虚に叫ばれる
「本当に心配してる?
 本当に心配してるの?」
怖がる理由なんてない

すべての体は休息のために横たえられる
時の試練を通りぬけるものはいない
空虚への長き上昇 空虚への
そこには誰もいない

お前には時間があると考えているだろう
お前には時間は無いのだ

イメージは残っているみたいだ
何を思ったのか 跡はない
地下に埋められた声音なしに
暗誦される言葉には
探しだされる意味なんてない
「本当に心配してる?
 本当に心配してるの?」
そこには誰もいない

お前には時間があると考えているだろう
お前には時間は無いのだ

幽霊のいない城や
希望のない魂なんてないが
だれも時の試練を通りぬけていない
お前は線上に立ち 自分の場所を持つ
その一瞬の降下の狭間で
再び 再び 再び すべてではなく
再び 再び 再び すべてではなく
私は地下にこだまする音には恐怖しない
記憶は装填された銃である
私はみんなを思い出す
お前を思い出す
「本当に心配してる?
 本当に心配してるの?」
そこには誰もいない
そこには誰もいない
なんで怯えているの?
そこにはだれもいないよ
お前は清らかで いつも望んでいたように強くて自由で
お前は孤独で 孤独で 孤独で
そこには誰もいない


11, Joyful Reunion / 喜ばしい再会

お前の説明なんか買わないよ
お前の近視眼的な予想なんて
愚痴を言うのはやめろ 俺は気にしないよ

(お前にそうならなければならないやり方を言ったさ)
俺はお前に手を出すだろう
もしお前が俺に手を出そうとするなら
(だから試すんじゃないぞ)

この顔を見てくれよ 俺はお前を愛する1人だ
天上からの真実の白き光
くその天使、ばかやろう

破滅への道じゃないさ
最後の解決でもないさ
ただのはなばなしい執行だよ
俺たちの喜ばしい再会の

お前は自分の手のひらの中で世界を握りしめるが
それがバラバラになるとき
お前は気にしたのか?
(何故お前はすべきなのか?)

しらばくれるなよ わけは聞くな
俺の目の瞬きでお前は切られ乾かされる
そして吊るされる — じゃあな

それはここで どこで起きたのか
知らない 俺は知らない
これ以上何も

混迷の球体のなかで
それらの痛ましい渦を通して
確実な解決なんてなく
喜ばしい再会だけがあるのだ

なにから逃げ出そうとしてるんだ
お前の名前が俺を呼んでいる
お前の鏡が俺の門
(壊すんだ 鏡ごと 畜生)

俺はお前の憎むべき敵で
お前にもう一度一歩を踏み出させた友である
お前がただこれが最後の終わりだと考えたときの

俺を強く叩け 裂いてくれ
復活は俺の特別な芸術
お前には俺が殺せない

俺を打ちのめす全てのものとともに
振り回せ 壊せ 切断してくれ — 地面にすり潰してくれ
最初の雨とともに俺は生え出る 同じことさ

俺たちは機関をつぶし
全ての新しい解決を図る
組織を再建する
その喜ばしい再会のために

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